リスクの高い銘柄の特徴とは? | 信用取引を始める前に確認すべき4つのSTEP

信用取引では、リスクの高い銘柄を狙って投資するのは危険です。取引が成立しやすい「流動性の高い銘柄」や、個別銘柄の値動きと相場全体との相関関係を示す「ベータ値」を見ながら、リスク軽減できる銘柄を選ぶことが大切です。

STEP3信用取引で失敗しないための銘柄の選び方

10. リスクの高い銘柄の特徴とは?

信用取引ではレバレッジを生かして大きな利益を生み出すことが醍醐味となるわけですが、その分、リスクも抱えることになります。

このサイトでは「リスクを軽減しながらミドルリターン」を狙うための投資方法を推奨しているわけですが、中でもやってはいけない投資方法としては紹介しているのが「リスクの高い銘柄」で一発当てようとする投資方法です。では、リスクの高い銘柄にはどのようなものがあるのでしょうか?

リスクの高い銘柄とは?

「リスクの高い銘柄」と聞いて、皆さんはどのような銘柄のことを思い浮かべるでしょう?
一番わかりやすく言うと、「倒産しそうな会社の銘柄」というところでしょうか。

倒産しそうな会社の株なんか誰が買うものか!と思うでしょうが、信用取引には、「空売り」という手法もありますので、倒産リスクが高まってきたと思う銘柄を早めに空売りし、市場においてその倒産リスクがより意識された段階で買い戻すということもでき、うまくいけば、大きく儲けることが可能かもしれません。

でも、倒産が意識されている銘柄でも、思惑で株価が上がったり、救済してくれる会社が現れたりすると株価が大きく跳ね上がったりしますので気をつけてくださいね!

ただ、「倒産しそうな会社」というのは投資対象としては一般的ではありません。では、より一般的にリスクの高い銘柄とはどんな銘柄でしょうか?

銘柄選びで重要となる「流動性」

では、どういう銘柄がハイリスクで、どういう銘柄が優良と言えるのか?
これを判断するためには「流動性」という専門用語を覚えておきたいところです。

株式でいうところの「流動性」とは、売買数量の多寡です。つまり、「流動性の高い」銘柄というのは、売買が積極的に行われている銘柄ということです。

例えば、あなたが買いたいと思った時にその銘柄を売ってくれる売り手がいてくれると嬉しいですよね? その逆で、この株、今すぐ売りたいなぁと思っている時に、その株を買ってくれる投資家がいると助かりますよね?

このように、人気の高い銘柄というのは、投資家が売ったり買ったりを繰り返しているわけで、つまり、「流動性の高い銘柄」というのは取引が成立しやすい銘柄ということが言えるわけです。

また、流動性の高い銘柄の場合は、常に売買がたくさん行われているので、大量の売りや買いの注文がはいっても、株価が乱高下しにくいという特徴もあります。

「流動性」を踏まえると、新興株市場はハイリスクとなる

さて、このように流動性を踏まえると、どういう市場に目を向けるべきなのでしょうか?
さきほど、「流動性の高い=売買数量が多い」と言いましたが、例えば、東証一部銘柄は、新興市場であるマザーズやジャスダックといった市場の銘柄よりも、そもそも発行株数が多い企業が数多く上場しているため、必然的に流動性が高くなります。

また、新興市場ではベンチャー企業などの小規模株式会社が多く上場していますが、そういう企業の場合は市場で流通している株式数が少ないため、株価も乱高下しやすくなります。

つまり、新興市場の流動性の低い銘柄は、当たれば大きな利益を確保することができるという魅力がある一方、株価の急落も起きやすいので「ハイリスク」ということが言えます。

製薬会社・食品会社・高配当利回りの銘柄を狙う

さて、では具体的にはどのような銘柄に注目すべきなのでしょうか?
ここ最近は、原油安や中国経済の減速などから、日経平均が大きく株価を下げることも少ないので、「とにかくリスクを避けたい」という投資家が増えているようです。

個別銘柄の値動きと市場全体との相関関係を示す「ベータ値」を参考にするとよいでしょう。
ベータ値は個別銘柄と市場全体の動きが一致しているほど「1」に近づきます。また、ベータ値が「0」に近いほど、変動が小さいということになります。

長期的には、食品会社や製薬会社がこのベータ値が低いことが知られています。

ベータ値は日経新聞のサイトなどで公開されているのでチェックしてみてください。
http://www.nikkei.com/markets/ranking/stock/betahigh.aspx

また、配当利回りの高い銘柄に注目しても良いかと思います。
というのも、例えば株価1000円の銘柄が20円の配当だったとした場合、この配当利回りは2%です。この銘柄が仮に、半分の500円になった場合には、配当利回りは4%と高くなるわけです。すると、投資家の人は、「あ、配当の利回りが上がった!」となり、この銘柄に投資したくなるわけです。

つまり、株価が下落傾向であっても配当利回りが高い銘柄は株価の下支えが期待できるので、株価下落にも相対的に強いと考えられるわけです

ここで1つ注意点ですが、業績悪化で株価が下がっている場合、減配リスクもありますので、そのようなことも認識した上、1つの投資方法として覚えておきましょう。

リスクの高い銘柄を箇条書きでまとめる

ここまでいろいろと書いてきましたが、今一度リスクの高い銘柄とリスクの低い銘柄をおさらいしておきましょう。

信用取引 リスクの高い銘柄

リスクの高い銘柄とは?

  • 流動性が少ない銘柄
  • 新興市場の銘柄

リスクの低い銘柄とは?

  • 流動性の高い銘柄
  • ベータ値の低い食品会社や製薬会社
  • 配当利回りの高い銘柄

このようにいろいろな側面から銘柄の特性を考慮して選ぶと、きっと、「リスクを軽減しながらミドルリターン」を狙うための投資にあった銘柄を見つけることができると思います。皆さんもチャレンジしてみましょう。

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