つなぎ売りとは? | 信用取引を始める前に確認すべき4つのSTEP

つなぎ売りとはページでは、株の素人にも分かりやすく仕組みや使い方について紹介しているページになります。

DICTIONARY信用取引に関する用語辞典

3. つなぎ売りとは?

「つなぎ売り」とは、一言で言えば“現物取引(一般的な株の取引のことですね!)で買った銘柄を信用売り(空売り)する取引方法”です。

しかし、一つの疑問が。

現物買いした銘柄をわざわざ信用売りする必要はあるのでしょうか? 

ここでは、つなぎ売りのテクニックとその目的、使い方について、信用取引を始める前の方にもわかりやすく理解できるように解説しています。

なぜ「つなぎ売り」をするの?

保有している株が下がるだろうな~と予想した場合、その株を売却すればいいのですが、株式の移管手続き中などの理由で売りたくても売れない場合や、株主優待をもらいたいために売却したくない、という場合があります。

そこで、値下がりリスクを回避したいが、現物株は保有したままにしておきたい、そんな都合の良い考えをかなえてくれるのが「つなぎ売り」になります。

つなぎ売りをする局面とは?

また、「つなぎ売り」を値下がりリスク回避という観点だけでなく、戦略的に利用することもできます。例えば、中長期的な観点で保有している株式が、一時的に値下がりしそうだと予想したとします。

予想に従い、保有株式を売却して、また後に買い直すとなると、買いのタイミングを逸して買いそびれてしまう可能性があります。だからといって、一時的に株価が値下がりするとの予想に自信がある場合に、何もしないのはもったいないですよね~。

このような場合に、保有株はそのままで、一時的に値下がりすると予想した株を「つなぎ売り」することで、現物株式では中長期的な投資を行い、「つなぎ売り」では短期の値動きで利益を狙うことができるんです。

つなぎ売りの仕組み

つなぎ売りの仕組み

それでは、値下がりリスク回避が目的の場合における「つなぎ売り」の仕組みについて説明します。

まずは、現物取引で1株100円のA株を1000株(10万円分)購入したとします(現物株を保有していることが前提となりますので)。

A株はその後、株価が上昇し200円になったとします。すると、200×1000=20万円分の株を保有していることになりますね。

この200円の時点で、値下がりリスク回避のために、「つなぎ売り」を行ったとします。
先ほど説明した通り、様々な事情から現物株は保有しておきたいという場合に、現物株を売る代わりに、同じ銘柄の株を同じ株数(この場合は1000株)だけ空売りするんですね。

すると、現在のポジションはどうなったかというと、

  • ①現物株式の購入価格 100円 ×1000株
  • ②つなぎ売りの価格  200円 ×1000株

となります。
株価が200円だと、①の損益は+10万円((200-100)×1000)、②の損益はゼロ((200-200)×1000)となり、合計で+10万円となります。

株価が50円に値下がりしたときは、①の損益は-5万円((50-100)×1000)、②の損益は+15万円((200-50)×1000)となり、合計で+10万円となります。

このように「つなぎ売り」を行うことで、値下がりリスクを回避することができます。

一方、株価が300円に値上がりしたときは、①の損益は+20万円((300-100)×1000)となりますが、②の損益は-10万円((200-300)×1000)となるため、合計では同じく+10万円となります。

表でまとめるとこのようになりますね。

現物株式 つなぎ売り 合計
購入/売り 値段 100円 200円
株数 1000株 1000株
200円の場合の損益 +10万円 ±0 +10万円
50円の場合の損益 -5万円 +15万円 +10万円
300円の場合の損益 +20万円 -10万円 +10万円

「つなぎ売り」を行うと、値下がりリスクを回避することができますが、値上がりのリターンも失くしてしまうことになりますので、よく理解して「つなぎ売り」をうまく使ってくださいね。

このエントリーをはてなブックマークに追加

信用取引とは?

一覧を見る

信用取引は、委託保証金という資金を担保に入れることで実際の資金よりも大きな額の株式投資が可能になる株の取引手法の1つです。株を売買するという点では現物の株取引と同じですが、取引を行うためのルールや仕組みにおいてかなり現物取引と違う点があります。ここでは、信用取引を始めるまでにぜひ知っておいてもらいたいことをまとめています。

信用取引と他の投資を比較

一覧を見る

信用取引は、現物取引と同様に株式を売買するわけですが、証券会社に支払う手数料やコスト面などで現物取引と異なります。また、基本的には6ヶ月以内に決済しないといけないルールもあります。ここでは信用取引とその他の投資との違いを比較することから、信用取引のメリットやデメリットなどについて考察していきます。

信用取引で失敗しない為の銘柄の選び方

一覧を見る

信用取引は自己資金の3倍もの取引が可能となるだけにそれなりにリスクも伴います。信用取引で失敗しないためにはとにかくリスクとなる要因をできるだけ排除していくことが重要となります。そこで、この項目では信用取引における信用取引残高の読み方や信用取引ならではの専門用語の理解などから失敗しないコツを伝授していきます。

信用取引を始める証券会社の選び方

一覧を見る

信用取引を始めるには、まず初めに証券会社を選ぶことから始まります。日本には現在約300社ほどの証券会社がありますが、その中から自分の投資に一番合う証券会社を見つけるにはどうすればいいのでしょうか? ここでは、信用取引ができる証券会社を検討する際に重要となる3つのポイントに分けて紹介いたします。