信用取引とFXの違い | 信用取引を始める前に確認すべき4つのSTEP

保証金を担保にレバレッジを効かせた取引ができるという点で共通している「信用取引」と「FX」。信用取引は株を扱い、FXは外国為替を扱うという違いを中心に紹介しています。

STEP2信用取引と他の投資を比較

2. 信用取引とFXの違い

信用取引は「保証金」を担保にレバレッジ効果を活用して、大きな取引ができるという点が魅力の金融商品です。この保証金を担保にするという金融商品で、ポピュラーなのは、信用取引とFX(外国為替証拠金取引)です。

そのため、「信用取引はFXとどう違うの?」という質問を多く聞きます。信用取引は株価を予想し、FXは為替を予想します。株価の場合は見るべき指標がたくさんあるので、「どれくらいまで上がりそう」など想定を立てやすいですが、為替の場合はプロでも予想が難しいと言われています。そういう意味では、FXは不確実性が非常に高いと言えます。そこで今回は、信用取引とFXの違いについて詳しく解説したいと思います。

信用取引とFXが似ている点

まずは、FXと似ている点について解説したいと思います。この2つの類似点はそのまま、特長ということが言えます。

レバレッジ効果を活かして取引できる

レバレッジ効果を活かして取引できる

信用取引のように、「保証金」を担保にして手持ち資金の何倍もの取引をすることを「レバレッジを効かせた取引」と言います。FXも同様にレバレッジを効かせた取引が可能です。FXでは担保にする資金のことを「証拠金」と呼びますが、信用取引の保証金と同じ意味です

ただし、後述しますが、レバレッジの倍率において信用取引とFXでは大きな違いがあります。「レバレッジを効かせる」ということはリスクについても考える必要があるので、しっかりと検討したいところです。

少ない資金でスタートできる

株を始めようという場合には、大金が必要ではないかと考える人が多いと思います。しかし、信用取引もFXもそれほど多額の資金を必要としません。例えば、信用取引では、多くの証券会社で30万円程度の資金から取引することができます。また、FXにおいても5万円程度でスタートできるところがほとんどです

信用取引とFXが異なる点

信用取引とFXとの類似点について解説しましたが、違いを知ることで、より信用取引の魅力を分かっていただけると思います。

取り扱う金融商品が異なる

信用取引とFXとの一番違いは、信用取引が「株」を取引するのに対し、FXは「外国為替」を取引します。外国為替の取引とは米ドル⇔日本円など、異なる国の通貨を売買することです。

取り扱う金融商品が異なる

例えば、A国が財政危機に陥ったとします。すると危険だと判断した投資家が他の国のお金に乗り換える動きが出て、A国のお金の価値が下がる。そこで、「A国のお金を売りたい人」と「安くなったA国のお金を買っておきたい人」という構図が生まれ、どこかで両者の折り合いをつけなければいけません。こうやって「相場はいくら」と決まるのが為替市場です

取り扱う金融商品が異なる

つまり、ある通貨の需要が高くなればその通貨は高くなるという仕組みは株と同じですが、為替は、A国通貨対B国通貨の需給のバランスです

株価はその株が上がるか下がるかですが、為替はB国に何も起こってなくても、A国が財政危機に陥るなどした場合、A国通貨に対するB国通貨のお金の価値が上がるといったことが発生します

さて、為替相場は株と同様に、その国の経済事情や政治動向を色濃く反映して変動します。例えば失業率が高いのに有効な政策を打たないような国には、多くの投資家が敬遠する(その国の通貨を売却する)ので、株価やその国の通貨は下がります。

しかしながら、為替の場合は、例えばかつての日本のようにデフレという景気低迷時であっても円高となったり、景気とは関係のない動きをすることもしばしばあるため、複雑です。また、株価ほど短期で値が上がったり下がったりすることが少ないので、短期で利益を出すには多くの取引量がないとあまり利益がでないので、FXのようにレバレッジをたくさんかけられる取引が人気となります。しかし、これはつまり、リスクも同時に高くなっていることを忘れてはいけません。

そのため、株と外国為替のどちらが自身の投資に向いているのかについては考える必要がありそうです。

レバレッジ効果によるリスクが異なる

レバレッジ効果によるリスクが異なる

先ほど、「レバレッジを効かせる」ということはリスクについても考える必要があると書きましたが、レバレッジの倍率が高いほど、リスクはもちろん高まります
FXではレバレッジ25倍というような取引が可能です。確かにこれは魅力ですね。10万円あれば、250万円もの取引が可能になるということですから。しかし、これはまさに諸刃の剣で、リスクもそれだけ高くなるということが言えます。その点、信用取引は約3倍までと決まっているので、FXほどリスクは高くないと言えるでしょう

このように信用取引とFXは、兄弟のような関係ですが、リスクの点で大きく異なると言えます。せっかく投資するならば大きく稼ぎたいという気持ちは分かりますが、リスクはできるだけ避けたいですよね。

FXと信用取引では、レバレッジを生かして投資をしたり、経済や政治の動向が深く関係したりする点では似ている点もあります。しかし、信用取引で株取引を行う場合は、方法によって株主優待や配当金をゲットできたり、レバレッジが3倍までと、FXのような高レバレッジではないので、信用取引のほうがおすすめです

信用取引 FX
取扱商品 株式 外国為替
レバレッジ 約3倍 25倍
必要保証金(証拠金) 30万円以上 約5万円(10,000ドル取引の場合)
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