信用取引と現物取引の3つの違い | 信用取引を始める前に確認すべき4つのSTEP

信用取引と現物取引の3つの違いページでは、信用取引初心者のために、信用取引と現物取引の違いについて3つのポイントに絞って紹介しています。

STEP2信用取引と他の投資を比較

1. 信用取引と現物取引の3つの違い

信用取引は株の取引手法の1つですが、一般的には株式取引というと現物取引を指します。「株をやっています」という人のほとんどがこちらの現物取引での取引をしていると考えておいてもいいかもしれません。
同じ株式を取引する「信用取引」と「現物取引」ですが、この2つの取引には3つの違いがあります。先に結論をまとめてしまうと図のような違いがあります。

信用取引と現物取引の違いまとめ

このページでは信用取引と現物取引の違いを取り上げるととともに、信用取引ならではの特徴についても紹介していきます

(ちなみに、信用取引のルールやメリットを理解してからの方が当ページをもっと理解できると思いますので、信用取引の仕組みについて、まだ理解できていない方は、信用取引の仕組みとルールのページを読んでから当ページをごらんください。)

信用取引と現物取引の違い① 取引にかかるコストが違う

株式取引を行う上でかかるコストとしては、株式の売買取引が成立した時に証券会社に支払う「委託手数料」というものが必要になります。こちらは、信用取引にも現物取引にも発生するコストです

現物取引の場合はこれ以上の費用というのはかからないのですが、信用取引の場合これに加えて、取引の方法によって別途必要なコストがあります。図を基にご紹介しますね。

信用取引と現物取引の取引にかかるコストの違い

例えば、証券会社に資金を借りて株を購入する「信用買い」の場合は、「金利」がかかります。また、売却するための株を証券会社に借りる「信用売り」には、株のレンタル料である「貸株料(かしかぶりょう)」が必要となります

つまり、現物取引では委託手数料を証券会社に支払いますが、信用取引では委託手数料+金利または貸株料を支払うことになります

また、逆日歩(ぎゃくひぶ)と言って、「信用売り」がとても増えた時に、貸し出す株式が不足し、通常の貸株料とは別のペナルティ的な費用が発生することがあります。(逆日歩に関してはこちらのページで詳しく説明していますので、是非ごらんください。)ちなみに、逆日歩は品貸料(しながしりょう)とも呼ばれます。

表にまとめるとこの様な感じですね。

信用取引 現物取引
コスト 委託手数料 + (信用買いの場合)金利、(信用売りの場合)貸株料
+ (売りが増えすぎた時に発生する場合がある)逆日歩(品貸料)
委託手数料

信用取引を始める前にメリットを理解するページでも書いている通り、レバレッジをきかした取引や、株価が下がっても儲けることができる空売りなど、現物取引ではできない取引をする事ができる信用取引ですが、コスト面を見ると色々とかかってくるという事がわかると思います。

ただ、それぞれに対して莫大な費用がかかるという訳ではないので、こういう費用がかかるんだという認識だけ、信用取引を始める前に理解はしておいたほうがいいと思います

信用取引と現物取引の違い② 信用取引には期日が設けられている

現物取引の場合は、株式を買って売るまでの期間については自由なので期間は設けられていません。わたしの祖父も株をしているのですが、1つの銘柄を購入して平均して10年は売り買いをせずに持っていたりします。(俗に言う塩漬けなのですが、祖父は持っている事で毎日その会社の情報をチェックし、社会勉強をしているため、持っている意義はあるという事でした。)こういう取引をしている方もいるという事ですね。

ただ、信用取引の場合は、期日が設けられています。厳密にいうと、信用取引の場合には「制度信用取引」と「一般信用取引」という2種類の取引があり、「制度信用取引」は、取引所の規則によって期限などが決定されている信用取引で、「一般信用取引」は証券会社が期限などを決める信用取引です。通常は、「制度信用取引」の期限は6ヶ月で、「一般信用取引」の期限は「無期限」となっています

「この株は長期的に持っておこう」と考えて「制度信用取引」をしてしまうと、思わぬタイミングで反対売買(決済)しないといけない事になるということですね。そうならない為に、信用取引を始める前から取引期日に関しては理解しておくようにしましょう

信用取引と現物取引の違い③ 取引できる銘柄が違う

現物取引では、上場している銘柄はすべて売買できます。が、信用取引には取引できる銘柄にも一定のルールが設けられています信用取引ができる銘柄の内、「空売り」できる銘柄は「貸借銘柄」と呼ばれています

これらは証券取引所が明確な選定基準を公表した上で、選定されています。選定基準に関しては、日本取引所グループのサイトに詳細が記載されているので、一度見てみてください。
(制度信用・貸借銘柄の選定・取消し | 日本取引所グループ

信用取引と現物取引の3つの違いまとめ

信用取引と現物取引では、大きく分けて、コスト・取引期日・取引銘柄の3つが違うということがわかりました。一覧にするとこういう感じです。

信用取引 現物取引
コスト 委託手数料 + (信用買いの場合)金利、(信用売りの場合)貸株料
+ (売りが増えすぎた時に発生する場合がある)逆日歩(品貸料)
委託手数料
期日 あり(制度信用取引の場合)6ヶ月
なし( 一般信用取引の場合)
なし
銘柄 制限有 制限無

このように、信用取引ではコストがかさんだり、期日があるなど現物取引よりも不利なように思えますが、現物取引では信用取引のように、手持ちの資金の3倍もの取引を行うことはできません信用取引のコストや仕組みを理解し、信用取引のレバレッジ効果を利用してリスクを軽減してミドルリターンを狙うことが重要ということですね

また、現物取引ではまず株を買うことから取引をはじめないといけないため、株価が上がらないと儲けることができません。しかし、信用取引では「売り」から始められるので、株価が下がると予想する時にも利益を追求できるというメリットもあります
そういう意味では、現物取引よりも、信用取引の方が投資手法として魅力が高いとわたしは思います。

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